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クローン病と”一生のお付き合い”の日記

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入院(15)隠れて・・・


9月25日に血液検査があって、
結果が良かったということで翌日から、クリニミールを1日3パック飲むことになりました。
朝、昼、晩に1パックずつです。

この頃になると、

『もう治ってるんじゃないか?』

と思うようになりました。
クリニミールだけではなくて、ジュース等の飲み物も飲んでいたし、
おなかに違和感を感じることもなく、便の状態も良好でした。
体重も少しずつ増えてきてたので、

『食事しても大丈夫なんじゃないか』

とも思っていました。

9月28日の午後に外出しました。
気分転換のドライブでした。
十分楽しんで、病院に戻る途中で、本や雑誌を買っていこうと思い、
本屋がある大きめのスーパーに寄りました。
買い物をして時計を見ると、帰る約束の時間の5時にはまだ余裕があったので、
店内をブラブラすることにしました。
そして、パン屋さんの前を通ったとき、イ〜においがしてきました。
悪魔がささやきました。

『少しくらいなら食べたって大丈夫だよ』

買ってしまいました。
小さめのフランスパンにハムとチーズが挟んであるサンドイッチを!

車に戻ってサンドイッチを出して食べようと思ったけど、
なかなか口に入れることが出来ませんでした。
キツく止められていることもあったし、食べたことで、
またあの激痛がおなかによみがえってくるんじゃないかという恐怖感とでもいうんでしょうか。
でも、勇気を出して一口かじりました。
今までにないくらい良く噛みました!おいしかった!
でも、一口目ではパンしか食べれなくて、ハムやチーズには到達していませんでした。
二口目を食べました。
久しぶりの塩味はおいしかった!
クリニミールもジュースも甘いものでしたから。。。

三口目を・・・というところでブレーキがかかりました。

『この調子じゃ、全部食べちゃう!』

三口目は食べずに病院へ戻りました。
もちろん、食べたことは報告はしませんでした。

ですが、暫くの間一人で、

『またおなかが痛くなるんじゃないか』

と、ドキドキしながらすごす日々が続くのでした。



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入院(14)


クリニミールを1日2パックに増やして1週間経った9月20日に血液検査がありました。
この検査結果が良ければ1日3パックに増やす予定だったのですが、
自分的には痛みや違和感はなかったけど、
結果はよくなかったみたいで、2パックを継続することになりました。

9月22日に、検査結果が出たということで皮膚科に呼ばれました。
クローン病が原因の可能性もあるということでしたけど、
結果は“ヘルペス”ということでした。
前回の診察で消毒薬を出してもらいましたが、
今回はその後に使う塗り薬を出すということでした。
これもコマメに使うように言われて病室に帰りました。
クローン病が原因ではなかったということで、
よくわからないけど一安心でした。

さっそく病室に戻り、看護婦さんに大きめの綿棒をもらって念入りに消毒をしました。
その様子を見ていた看護婦さんは、

『一度使った綿棒をまたこの中(消毒液が入った容器)に入れると、
この中がバイ菌バイ菌になっちゃうから入れちゃダメ!』

みたいに言われました。

『最初からずっとこうやってたよ・・・・・』

まあ、少しずつ治ってきていたので問題なかったのではないでしょうか。
新しい消毒薬を用意してもらったと思うけど確かな記憶はありません。
それよりも、看護婦さんの言い方に少しカチンときました。
完全に子供扱いの言い方です。
子供っぽく見えたかもしれないけど、20代半ばでしたから。

しかも、同じ病室のお年寄りには、『ボク』と呼ばれてました!
そのおじいちゃんはほとんど寝たきりで、たまぁにジュースなどのお使いを頼まれたんだけど、
必ず千円札を渡されて、おつりは『おだちんだ』といって受け取りませんでした。
そのおじいちゃんもしばらくして個室に移されちゃいましたけど。。。


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入院(13)皮膚科


クリニミールを飲み始めて1週間経った朝、採血検査がありました。
結果は良好だったみたいで、翌日からクリニミールを1日2パックに増やすことになりました。
昼と夜の食事の時間に1パックずつ飲んでいたような気がします。

この頃からだったと思いますが、なぜか鼻の両脇が少し化膿したみたいになってしまっていて、
いつの間にか広がってしまっていたので、皮膚科で診てもらうことになりました。

9月19日に皮膚科で診てもらいました。
若い女の先生でした。

鼻の辺りを色々な角度で観察している時にぼそっと、

『クローン病が出ることもあるんだよねぇ』

と、つぶやく感じで言いました。

まだ病気についての知識が全くと言ってイイくらいなかったので、

『これからずっと顔がこんなふうだと嫌だな・・・』

とか思いながら診察してもらっていました。

かさぶたを採って検査に出すことになり、先生がピンセットでつまんで採りました。
一瞬チクッとして、先生が、

『あ、血出ちゃった・・・』

先生がガーゼで拭いてくれました。
なんか子供が口の周りを拭いてもらってるみたいで照れました。

検査結果が出たら後日呼ばれるということで、
とりあえず消毒薬を出してもらってこの日の検査は終わりました。

夕方になって消毒薬が届き、看護婦さんにやり方を教えてもらい、
でっかい綿棒で消毒しました。
こまめにやるように言われました。

おなかの中の状態は自分で見ることは出来ないけど、
顔は鏡で見ることが出来るので、

『こんな状態の顔は絶対ヤダ!』

と思ったので、こまめに消毒して治そうと思いました。



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入院(12)久しぶりの食事


1995年の9月4日、胃カメラの検査がありました。
前に書きましたが、入院した時は、
痛み止めの座薬の自分勝手な乱用による副作用で食道が真っ白くただれていて、
つばを飲み込むだけでも違和感を感じていましたが、
いつの間にかその感じもなくなっていて、
今回の検査は、食道が治っているかということと、
クローン病は消化器系全体に及ぶ可能性があるということでの胃の検査だったと思います。

結果は、食道も胃も十二指腸も異常がないということでした。

そして、9月6日に採血検査をして、これも異常がないということで、
夕方に先生の話があって、そろそろ食事を始めるということでした。
食事という言葉を聞いて

『やった!』

と思いましたが、説明を聞いていると普通の食事ではなく、
クリニミールという成分栄養剤というものから始めるというのです。

『なんだそれ?』

と思いながら聞いていると、わかりやすく説明してくれて、
「カロリーメイト」みたいなものということで、

『最初は仕方ないか』

と思いながら聞いていました。
とにかく、今まで絶食だったのに、
何か口に出来るということは治療が前進している証拠だと思ったからです。
さらに説明を聞いていると、
鼻から細い管を胃まで入れて、点滴みたいにゆっくり落とすというのです。

『絶対やだ!』

と思い、先生に気持ちを伝えました。
治療は前進しているのに見た目的に後退したように見えるし、
今まで見たいに自由に歩き回ることが、
見た目が大げさになることによって人前に出づらくなってしまうような気がしたからです。

翌日の午前中に看護婦さんが箱でクリニミールを持って来て、

『薬局にボトルがなくて、今探してもらってるから。お昼までには用意できるみたい』

と言って置いた時に、

『絶対管なんて入れないからね!』

と、念を押しておきました。

しばらくして、クリニミールとプリントされたプラスチックの容器が来て、
看護婦さんが説明してくれました。
ボトルにクリニミールを1パックとお湯を入れてよく溶かして飲むということでした。
どうやら鼻から管という話はなくなったみたいでした。
初めてだったのでいっしょに食堂に行って看護婦さんが作ってくれました。

病室に持ち帰って飲んでみると、
約1ヶ月ぶりに口に入れた物なのに、大して感動した訳でもなく、
おいしいともマズイとも思いませんでしたが、どちらかといえば、バニラ味でおいしかったです。

ちょうど飲んでる時に先生が来て、

『飲んでるね?ゆっくり時間かけていいから、1日1パック飲んで』

と言われました。

おなかの為には先生の言うとおり、
鼻から管を入れてゆっくり入れる方がよかったと思うけど、
気分的にはこちらの方が退院に向かってる感じがしてよかったです。

同じ病室の人も

『少しは口に入れることが出来るようになってよかったな!』

と言ってくれました。



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入院(11)外出 その2


約1ヶ月ぶりに病院の外に出たんだけど、うれしかったのと同時に、
ちょっとキツかったです。
食事もずっとストップしていたので、
街の中にはレストランやファーストフードの看板があふれていて、
色々な食べ物や味を思い出してしまいました。
ハンバーグ、カレー、とんかつ、スパゲッティ、ラーメン、焼き肉、ビール・・・・・・・・・

車の中での会話はほとんど覚えていませんが、

『はやく退院できるようにお参りに行こう!』

ということになって、近くに全国的にも有名なお寺があるんだけど、
近すぎるということで、山の方にある神社へ行って神様にお願いすることにしました。

街を抜けて山道に入ると、スピードが上がりました。
ほとんど信号もないのでドライブしてる感じがしました。
あっという間に到着してしまい、お参りをすませてすぐ車に戻りました。
食事できないと時間を潰すのも大変です。

まだ2時間以上も時間があるので、
今度は山の反対側に降りていって別ルートで帰る事になりました。

それでも予定時間よりはやく病院に着いてしまいましたが、
天気もよかったし、いい気分転換になりました。

先輩はそのまま帰るというので、
駐車場には入らずにロータリーで降ろしてもらい、
病室に戻って看護婦さんに顔を見せると、

『思ってたよりはやかったね』

と言われ、早く帰ってきたことがもったいないような気がしました。

すぐに、出かける前と同じように点滴をつながれてしまって、

『あ〜あ』

って感じでした。

いつもなら寝るのが夜中か朝方なのに、
この日の夜は早く眠ることが出来ました。

この外出がキッカケで、
この後も用事がある訳ではないのに、
一人でちょくちょく外出するようになりました。


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